最近では「ストーカー」とか「つきまとい」などという言葉が、珍しくもなく、まるで「普通名詞」のように使われる傾向になっていますが、それはある種異常な社会になっていることに、人が慣れてしまっているのでしょうか?

真央さん(仮名)は、バツイチとはいえまだ若く、きれいな女性です。ある病院のソーシャルワーカーとして勤務しています。その病院で知り合ったのが和也(仮名)です。和也は、交通事故の患者として運ばれてきて、真央さんと知り合い、ふたりは恋人同士になりました。もちろん、彼は
真央さんが離婚していることも、知っています。彼の親などは、そういう苦労した子のほうがお前にはちょうどいいんだと言ったそうです。
しかし、和也には許しがたい癖がありました。最初は判らなかったのですが、だんだんそれが明らかになってくると、真央さんはそれが許せなくなり、和也という人間を信じられなくなりました。

その癖というのは、「うそつき」。しかも、すぐにばれる嘘を言うのです。
例えば、「うちの親父はね、地元では有名な○○産業の重役なんだ」(実際は、有限会社の課長職を昨年退職していました)とか「車?親父はベンツで、僕はS2000。」(実際は父親はフィットで彼はノア。)
ふたりで買い物に行くと宝石店のショーケースと店員の前で「真央にはなんでも買ってやりたい。値段なんかみなくていいから、すきなのえらべよ」と言い放ちます。
真央さんは、うれしくても慎み深い女性です。「いいの。」とやんわり拒否すると、翌日「はいこれプレゼント」と、その店の包装紙。開けてみると、指輪です。・・・・・が、それは明らかに、一番ロープライスの物(値段を意図的に覚えるわけじゃありませんが、女性なら誰でも覚えがありますよね。)
クリスマスには、「これ?うーん。万札10枚くらいかな。でも、ごめんね。真央のほうがいいものくれたね」(真央さんはこのとき、和也が、クリスマスには真央に20~30万くらいのものはあげたいなというので、自分もあまり安いと悪い思ってブルガリの時計を彼にプレゼントしたのでし
た。)
しかし、これもたまたま、同じ店に立ち寄った真央さんが見たのは、そのお店の最高級品の値段は1万円台という悲しい現実でした。

真央さんはとうとう、この彼の虚言癖にあいそをつかして、和也に別れを告げました。

それからです。和也の異常な行動は・・・。まず、真央さんの勤務先におしかけ、別れないでくれと土下座しました。真央さんがとりあわないと、毎日現れて、和也自身は休職してまで、毎日の
ように押しかけます。それでもとりあわないと、メール攻撃です。一日に50本。そして電話。

事件は土曜日の朝でした。和也の偏執的な行動に怯えて、眠りの浅くなった真央さんがやっと
寝付いた午前6時ごろ。・・・・なんだか「へん」。第六感が訴えています。
ぱっと眼を開けると、そこに和也が・・・
きゃあぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~。

もちろん、真央さんは警察に訴えました。ところが敵もさるもの。自分から出頭してきて、事情を
説明しはじめました。もちろん、平謝りに謝りながら・・・自分の気持ちを書いた手紙を、彼女に返した私物のなかに入っていたかどうかを確かめたかった。自分の気持ちをなんとしてでも、伝えたかったと、警察署で涙ながらに訴えたそうです。

こういうときの警察の対応は、殆ど同じです。
真央さんに向かって「今は彼も反省しているしあなたも合鍵わたしたんだろ?事件ともいえない。もし、今後なにかあったらすぐにいくから連絡しなさい」
恋人同士の時代はもちろんお互いの合鍵は交換しています。別れを告げたとき、当然それは返してもらっています。しかし・・です。和也は卑怯にも、返す前に合鍵つくっていたのです。
真央さんにも、隙はあったのでしょう。しかし、この和也は許されるはずがありません。
それでも、警察の対応はこの程度です。(やむ得ないとも思いますが、相談者としては、がっかりしてしまうのも理解できます)

この真央さんをどうしたら救ってあげられるのか・・
とても難しいことですが、こういう事案こそなんとかしてあげたいと切に思います。もちろんOリーダーも同じ気持ちです。
真央さんのお母さんも交えて、なにができるか、よく相談しなくてはいけません。
私たちは、私たちができる最大限のことをしてあげたいと思っています。それを求めて、それを
決めるのは真央さんとお母さんです。

私たちは、助けを求めてくる、おふたりにいつでも諸手をあげて受け入れられるようにしておきたいと思います。
「ストーカー」や「つきまとい」は、もう特別なことではなくなっています。誰もが、その毒牙にかかる危険性をはらんでいます。
今夜、真央さんは眠れるでしょうか・・・
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by sala729 | 2005-04-06 15:48

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